2013年2月20日 (水)
パッションかミッションか
八百屋の主人が店先に商品を並べる様子を見てたんだ。まるで食べられるインスタレーションアート、まさに芸術そのもの。全てが美しく、おいしそうで、幸せの香りがする。彼はいかにも果物や野菜が大好きで、その愛情をどうぞってみんなにも分けてくれている。そんな光景だ。
数日前には新しい眼鏡を作ろうと眼鏡屋を訪れた。お店の人がこれまた熱いハートを持ったプロフェッショナル。僕の視線が動く幅から、遠くを見るときの頭の位置、近くを見るときの位置と、何から何までチェックして調節してくれた。結局僕は1時間も店にいたんだけど、その間ずっと、すごく幸せな気分だった。
パッション(情熱)を持った人との出会いは喜びで、受け手のこちらまで豊かになる。真のセラピストとは、きっとそういう人たちのことなんだ。クロワッサンを売っていても、道路を掃除していても、彼らは人生のいちばん美しいもの、つまり彼らの愛そのものを表現してる。彼らは自分のしていることが大好きで、その愛を言葉や思想を超えた形でまわりに伝える。僕が幸福を感じる大切な時間の一つが、朝のカフェで、お店の人がおいしいコーヒーとサクサクのクロワッサンを心のこもった明るい声と一緒に運んできてくれるとき。歌う前にちょっと喉鳴らしするみたいに、幸福な一日に調子よくエンジンがかかる。だからパッションを持った人たちには感謝、ありがとう、メルシー!
スピリチュアルな世界では、ミッション(使命)という言葉がよく使われる。助けたい、変えたい、働きかけたい、治したい・・・どれも他者のために、というミッション。そのために自分自身を犠牲にする人までいる。パッションはこれとは違う。もっと自由な心から生まれる、ミッションを超えたスーパーミッションとでも呼べるもの。それをするのは他者のため、ではなく何よりもまず自分のため・・・そうなるともう、人生に“精神性”みたいなものは必要でさえなくなってくるのかも。神さまも悪魔も信じなくていい、ただ世界一おいしいパンを焼くことにだけ専念できる。そうしてできたパンは、それを食べた人にまるで天国にいるような幸せを届けることになるだろう。食べた人は細胞から脳まで、全身全霊で喜びを感じる。それとは知らないうちに最高のパンを、神さまのパンを食べさせてもらってるんだ。
僕たちは誰だってみんな、本当はそうしたパッションを抱いて、この世界に生まれてきている。なのにいつの間にか、親や学校、世間からの「生きるためには努力が必要」みたいな考えを聞かされるうちに、そのパッションと離れ離れになってしまっているのかもしれない。だけどあるとき、僕たちはまたそれを思い出すだろう。パッションがにっこり笑って戻ってきてくれるんだ。それは“ミッション”みたいにきちんとしたものではなく、もっと激しくて、無謀とさえ感じられるこもある。だけど僕たちは今度こそ、それを追いかける勇気を持たなくちゃいけないんだ。危険を冒す勇気を。そもそも危険って、いったいなんの?死の危険?だったら、平気だね。いずれはみんな、そこにたどり着くんだから。とにかく、進むべき道はひとつ。愛する舞台の上で死ぬことを選んだモリエールと同じように、僕たちは自分の道を進むしかない。
これぞまさに人生!
どうかみんなが、それぞれのパッションを全うできますように!
たとえ今あなたが、自分にはパッションなんてないと思えたとしても、それはちゃんとそこにあって、あなたのことをきっと待ってる。あなたの心と体に再び火をつけることのできる情熱が、どこかでちゃんと燃えてるはず。大切なのはパッション、ミッションじゃないんだ。あなたが自分のためにすることが、必ずこの世界全てのためになるんだから。
翻訳:碓井洋子
2013年2月16日 (土)
Visit to Anduze/アドゥーズ訪問
Do you know Anduze? Maybe not...but maybe have you seen this kind of poteries :
アドゥーズって知ってる?多分知らないでしょうね。でもこんな陶器を見たことはあるんじゃない?
A lot of people think this shape is typical from Provence but in fact the original ones come from this very small city of the Languedoc-Roussillon. They are made trough a very traditional technique still in use today.
この形は典型的なプロバンスのものだって思っている人が多いんだけど、実際はランゲドック・ルシリオンのとっても小さな町が発祥の地なんだ。伝統的な手法は今でも継承されている。
About 30 km from Anduze, there is a large bamboo garden in Japanese style and a place created 2 years ago by Patrice Bongrand ceramic artist and his wife Corinne on the spot of a former camping.
アドゥーズから約30キロのところに日本風の大きな竹やぶガーデンがある。2年前、陶芸家のパトリス・ボングランと妻のコリンヌが、キャンプ場だったところを作り替えたんだ。
It is called "Jardin Arboretum Bonsaï" and there visitors enjoy the large collection of Bonsaïs created by Patrice Bongrand.
“ジャルダン・アルボールタム・盆栽”という名前で、パトリス・ボングランの作った盆栽コレクションを多くのビジターが楽しんでいる。
Link to the site
サイトのリンク
Patrice never visited Japan but he uses his deep study of Japanese traditions and his intuition to create very "Shibui" ceramics sold in the showroom of the garden.
パトリスは一度も日本を訪れたことがないけれど、日本の伝統についての造詣が深く、感性豊かで、ガーデンのショールームで売られている陶器はとっても“渋い”んだ。
Machawan for the tea Ceremony.
お茶会用の抹茶茶碗
Another artpiece. very peaceful face.
その他の芸術品。とても穏やかな顔ですね。
Patrice and his charming wife Corinne holding an ikebana flower base I bought during my visit.
パトリスと、彼のチャーミングな奥さん、コリンヌ。僕が買った生け花用の花瓶を持って。
Here is the flower base in our Living room.
僕たちのリビングルームにおいた花瓶はこんな感じ。
2013年2月15日 (金)
Béziers, Beautiful city of the South of France/ベジエ、南仏の美しい町
People outside of France usually don't know about Béziers, that is the reason why it is still a secret jewel. See how it looks by night.
フランス以外の人はほとんどベジエのことを知らない。それが秘蔵の町でいられる理由だね。夜の景色はこんな感じです。
Beautiful isn't it?
And here is how it looks by day. Very similar to Avignon.
綺麗でしょう?
こちらは昼間の様子。アビニヨンにとても似ています。
2013年2月 1日 (金)
1 February's flowers/2月1日の花々
Finally, February is coming with spring anticipation. Today morning, 18°Celsius in Béziers, terrasses are getting crowded, the Spirit of the South is showing it's face...so nice! Every Friday, there is the flowers market near our apartment. I found those beautifull old roses with italian pink broom flowers.
ついに二月が春の予感をのせてやってきました。今朝ベジエは18℃、テラスもだんだん賑やかに。南のスピリットが顔をのぞかせていますね、いいでしょう!毎金曜日、ぼくたちのアパルトマンの近くに花市がたちます。そこで、イタリアンピンクのお花をあしらった、美しいオールドローズを見つけました。
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